難聴とは
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難聴とは
難聴とは、もちろん聴こえにくいことですがいくつか種類があります。
伝音声難聴と感音性難聴あるいは両方が複合した混合性難聴があります。
伝音声難聴と感音性難聴あるいは両方が複合した混合性難聴があります。
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- 伝音性難聴
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伝音声難聴は、外耳から蝸牛に至る音を伝導する器官の障害で音声振動が蝸牛まで十分伝わらずに起こる難聴です。
伝音機能の回復で元に戻り、音声を増幅することによりほぼ正常の聞こえに復帰することができます。
視覚に例えると角膜から網膜までの障害による視力障碍に匹敵します。
屈折障害や白内障もこれに当たりレンズにより矯正したり眼内レンズでもとの視力に回復することができます。
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- 感音性難聴(最も多い)
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感音性難聴は内耳から聴覚伝導路までの障害で起こる難聴です。
内耳性難聴と後迷路性難聴にわけられます。
迷路は蝸牛のことで蝸牛と内耳と迷路はほぼ同じ意味と考えて差し支えありません。
視覚に例えると網膜以降の障害による視力障害に匹敵します。
元の視力には回復できないように感音性難聴も一部を除いて元に戻りません。
実は、難聴は圧倒的に内耳障害が多く補聴器により全く元の聴覚に復帰することができません。
視力障碍では網膜の障害で障害部位に応じて視野欠損が起こります。
内耳難聴では障害部位に応じて音声情報の欠損が生じます。
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- 内耳障害による感音性難聴の特徴
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・閾値の上昇だけではない
難聴であるのでまず閾値の上昇が起こる。閾値は聴こえるか聴こえないかの境目のことで閾値以下の音声は聴こえない。
「3つの厄介者」補聴器の装用を阻む厄介者をご紹介しましょう。
「3つの厄介者」
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- 補充現象
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次に大きな音はどうかというと不快閾値が同等かあるいは下がるという現象が起こります。
感度が落ちるのだから大きな音に対しても鈍感であってもいいと思われますが、むしろ逆で大きな音の制御も困難となります。
大音響に対しても聴覚欠損が起こると考えて差し支えありまえん。
これを補充現象と呼びます。
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- 周波数弁別能の低下
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次に周波数の問題があります。
正常な聴力なら音階を正確に聴き分けられますが、周波数の分解能が悪くなるとそれがおぼつかなくなります。
感音性難聴もその現象が起こります。
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- 時間分解能の低下
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次に時間の問題。
音が鳴れば瞬時に聴覚系がそれに反応し聴感を得るが音が消失すれば瞬時に聴感が消えるはずです。
しかし内耳性難聴がおこると時間分解能が低下します。
音刺激と聴感に時間のずれが大きくなり、エコーがかかったようになります。
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- 情報の欠損
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上記の3つの厄介な現象は、難聴の程度が強いほど大きくなり、大きな情報欠損を起こすことになります。
難聴が強くなるほど補聴しても健聴者の聴こえから違ったものになります。
補聴器を装用してすぐに効果が表れないということが起こります。
患者にそのことをよく理解させないと補聴器は使い物にならないと誤解させてしまいます。
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- 厄介者との戦い
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残念ながら補聴器は、3つの厄介者を完全に補完することができません。
情報欠損は多少なりとも起きます。
でも人の脳はとても素晴らしく、欠損した情報を記憶により補完することができるのです。
何度も聴いているうちに不完全な聴こえから情報を取り出すことができるようになります。
補充現象、周波数弁別能の低下、時間分解能の低下などによって音情報の欠損が生じます。
小さな音は聞こえず、大きな音は響き、音の高さが分かりにくく、エコーがかかったようにも聴こえます。
一言で言うなら感度が悪くひずみの大きい音響製品で聴いているようなものです。
だから補聴器装用するということはメガネのようにはいかないということがお分かりいただけたでしょうか?