トップイメージ

補聴器で失敗した方へ
Hearing Aid

日本では低評価の補聴器

補聴器に関して世間一般の評価はあまり良い評価は受けておりません。それは周囲からうまくいかないという評判を聞いたり御自身が試してうまくいかなかったからかもしれません。
私の補聴器外来の患者さんは、90%以上の確率で補聴器を活用されています。
このギャップは何でしょう?

補聴器で失敗した方にお聞きします。

  • 補聴器は装用すればすぐに使えると思っていませんか?
  • 店舗に初めて行った日に購入していませんか?
  • 3か月も試聴せずに購入していませんか?
  • 周囲騒音がうるさいと言って利得(ボリューム)を下げてもらっていませんか?
  • 何度も検査をしてフィッティングルール通りに調整してもらていないのではありませんか?
  • 補聴器を装用して言葉の聞き取り検査をしていないのではありませんか?
  • 補聴器を装用して「ピーピー」音がしているのを放置していませんか?
  • 言葉の聞き取りを補聴器なしとありとで比較していないのではありませんか?
Yesがいくつありますか? ひょっとしてすべてに当てはまっていたりして。ごく一部の例外はありますがすべてNoです。
そうです。「補聴器装用に関する正しい知識が周知されていないこと、そのため適切な聴覚リハビリテーションが行われていないこと。」が問題だと新田清一済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科診療科長が「ゼロから始める補聴器診療」で述べています。これは聴覚医学会での統一した見解でもあります。
学会は何しとんじゃいとまたツッコミを入れられそうすが、それなりに努力はしていますが何せ学術団体なのもでビジネス業界の中にメスを入れることができていないのが現状です。その問題に関しては私の活動についての記述で解決法について説明したいと思います。
  • 補聴器に罪はない
    補聴器はそれ自体が悪いわけではないのですが実にひどい評価を受けております。「装用しても聴こえない」だの「やかましくて着けてられない」だの「声は聞こえるが何を言ってるのかわからない」とクレームの嵐が横行しています。世界の補聴満足度の比較では、欧米諸国の半数くらいです。どうしてこうなったのでしょう。
  • 補聴器の地位向上
    私は、補聴器に対する誤解を解き、聴こえで困っているより多くの方が補聴器を活用し、社会を元気にしたい。また補聴器に携わる同胞(耳鼻科医)を増やしたい。そう願ってこのサイトを立ち上げました。
  • 医療装具じゃない扱い
    補聴器はわが国では、お金を出せばだれでも簡単に手に入ります。当たり前じゃないかと言われそうです。でも義歯やインプラントはどうですか?歯科医院に受診して製作・装着・調整が必要です。どこでも手に入ることはありません。これも当たり前じゃないかと言われそうです。補聴器も医療装具です。本来義歯やインプラントのような扱いを受けるべきです。私はクリニック内で販売まで含めてすべて自前で補聴器を扱っています。日本ではこういう医療機関はまだほとんどありません。しかし私のクリニックでは医療装具として扱った結果、95%の方が補聴器を日常生活で活用されています。